農業・農村交流支援

阿蘇の広大な草原は、酪農や畜産を生業とする地元の農家の営みによって維持されてきました。ところが、酪農・畜産をめぐる環境の変化により阿蘇の酪農・畜産は崩壊の危機に瀕しています。

酪農・畜産の崩壊は草原の崩壊に直結しているため、草原を維持するためには、そこに住む農家の人たちの生活を支えることがまず必要になります。

あか牛の産直

阿蘇の広大な草原は酪農や畜産を生業とする地元農家の営みによって維持されてきました。しかし草地酪農は乳脂肪含有率が低いという理由で等外扱いされ、草地畜産は松坂牛や神戸牛に代表される”サシ”を基準とする等級・価格体系の中で正当な評価を得られず食肉輸入自由化の影響などもあって阿蘇の酪農・畜産は崩壊の危機に瀕しています。

財団は1995年の設立より阿蘇のあか牛の産直事業を進めており、公益財団法人に移行した2011年度からは、㈱GSコーポレーションが産直事業を引き継いでいます。

これは地元農家を支援するのみにとどまらず、遺伝子組み替え飼料や環境ホルモンの影響のない、本当にヘルシーな食材を都市の方に買っていただくことで、都市と農村との連携の中で阿蘇の自然(生命資産)が守られていくという財団の基本理念を実現するものです。