田尻 俊次さん
10年前4月、60歳の誕生日の前日、待ちに待った定年退職となりました。さて、何をしよう。まだ野焼きはやっているのでは?と問い合わせると「研修を受けないと参加できない」との返事。ボランティアで誰でも好きな時に参加できると思っていただけに、面倒な団体と思いながら、翌年の2月、阿蘇青少年交流の家で実施された泊まりがけの初心者研修会に参加しました。同部屋に奈良から来ましたという人がいて、驚いたのを覚えています。
各地の野焼きや輪地切りに参加を重ねると、北九州の車のナンバーを見つけ、「遠いところを…」と言うと、「イヤ、阿蘇に転居してきました」との返事。阿蘇の魅力の凄さを教えられました。しばらくして、岡崎ナンバーの車を見つけ、「こちらに転居してこられたのですか?」と尋ねると「愛知の岡崎から車で来ました」との返事。ビックリさせられるばかりです。熊本在住の者として、頑張らざるをえないと思いました。
1000年続いた野焼きに参加して、1010年までは継続出来たので、もう数年は頑張って草原を守っていきたいと思っています。
(草原だより 84号より)