宇都宮 敬三さん

春日市に住んでいます。ボランティア活動ではモチベーションの高い先輩達の背中を見て、自分もと思い、続けてきました。
在職中は大阪、福岡で設備系エンジニアの仕事。休みの日には山の稜線を歩き、四季折々の山岳写真を撮るのが趣味です。
ボランティア一年目、先輩達から野焼き支援も大変だけど輪地切りもやりがいがあるよと教えられ、秋の活動にも参加しました。輪地切り・草寄せは草原を歩きながらの重労働。急斜面等もあって危険作業の連続、そして午後にはヘロヘロでした。しかし、先輩方が草原維持のために労を惜しまず活動されてきたのがよくわかりました。草原維持に活動の終わりはなく、毎年継続しないと意味がないことも。
それもあってか、初め50回で終わろうと決めていたのが、周りに100回、200回、そして300回以上(私にとっては神様)もいることもわかり、まだまだでした。
また、失敗もありました。輪地切り先頭中、急に消えました。消えたように見えたのは、深い穴に落ちたからです。ヘルメットがあったために大事にはいたりませんでしたが、そのときは皆さんに心配をおかけしました。
「行きは朝日に向かって 帰りは夕日に向かって」(福岡の方)、「野ボラ活動は私の誇り」(熊本の方)、「阿蘇は心の洗濯」(ミルクロードからの景色を見た方)など、ボランティアの方と話すと心に残る名言を聞くことができます。ボランティアには人生の達人が多くいます。自分の生活に合わせて野ボラに参加することで、私はチームの皆さんから感動をいただいています。
(草原だより 101号より)