田辺 純さん

 『きっかけは』

 いつものように新市街で飲んでいた時、ふと「今までとは違う経験をしてみたい」との友人のひと言。さっそく友人に連れられての研修を受けたわけですが、長らく海を職場として生きてきた私にとって、阿蘇は小さいころ鶴屋近くの三年坂にあった山の店の夫婦によく連れられてきた懐かしい思い出以外は特に心を動かすものがあったわけではありませんでした。

 しかしあっという間に「草原」という(海とは全く違う)何かわからない魅力に引き込まれてしまいました。

『今は』

 とにかく楽しい。今まで経験したことのないボランティアの世界にどっぷり浸かっています。草原再生の必要性もさることながら、新しい仲間と同じ目的に向かって行動する喜び。それなりの使命感、充実感、快い疲れ=ビール…。とにかく楽しい。

 草原再生に関心を少し持っている妻からでさえ「阿蘇ばっかり…」と言われることもよくありますが、車は勝手に阿蘇を向かっています。

『これから』

 自信があった足腰も年々衰えが見え始めましたが、草原に置いてきぼりにされないよう体力維持に毎日励んでいます。

 ボランティアの皆さん、これからも楽しく頑張りましょう。よろしくお願いします。

(草原だより 87号より)