福富 安彦さん
20年ほど前の事です。現在は熊本地震の影響で中止になっている阿蘇カルデラスーパーマラソンに参加していた時です。ゴールまで残り18km地点で、緑のススキで覆いつくされた光景が突然目の前に現れたのが印象深く、今でも思い出されます。
コースを登るにつれ、緑はどんどん広がり、見れば遠くの方まで続くススキ。走っていくうちに心地よい風が吹いてきました。風が吹けばススキも揺れる。遠くに見えるススキも揺れ、まるで不規則な波のようで、とても癒されました。
それから3年、それまで野焼きのことは知っていましたが、地元の方だけで行われていると思っていました。偶然野焼き支援ボランティア募集の記事を熊日新聞で見つけ、早速財団に問い合わせをし、研修会に参加しました。研修を終え、初めて野焼きに参加して感じたことは、燃える火の勢いとその熱さ。とても大変な作業だと思いました。秋の輪地切りも同様に大変な作業です。
最近は、以前に比べると参加する回数は極端に減りましたが、無理せず参加出来たらなぁと思っています。またボランティアを通して多くの方々とお会いすることができ、多くのことを学ぶことが出来ました。自分の世界が広がった場所でもあります。
もし、見かけることがありましたら、声でもかけてください!!
(草原だより 75号より)