窪田 浩之さん
○野焼き
草原に火を入れる事です。牛馬のえさとなるススキやネザサなどの芽吹きを促し、ダニを駆除し、森林化を抑えます。
○輪地切り
野焼きの際、周辺への延焼を防ぐために5から10mの幅で草を刈り取り、防火帯を作る作業です。
言葉にすれば簡単な作業に思えますが、実際に行なってみるとどちらも大変な作業です。私が当ボランティアに参加するきっかけとなった野焼きに遭遇したのは、2000年の春の彼岸の頃でした。車中からも炎の勢いが感じられる程の凄まじさに次回は何とか間近で見物したいと心に誓った私でした。
幸い当ボランティア組織の存在を知り、野焼きに参加できるようになり現在に至っています。
初期のボランティア参加当時はあのダイナミックな炎に遭いたいがための参加でしたが、早秋から始まる。輪地切りへの参加も日頃、運動不足の私には持って来いのイベントでした。(山の稜線などで食する昼食の美味しいこと)
当初、月に数回も阿蘇を訪れることなど想像もしていませんでしたが、ボランティアに参加するようになり、阿蘇が非常に近くなりました。
まだまだ若輩者の私ですが、微力な力を今後とも阿蘇の草原維持活動に役立てていこうと思っています。
(草原だより 42号より)