ステージIのまとめ
- 次を掲げて、7回の委員会で議論を重ね、活動を行なってきました。
- 阿蘇の草原が有する価値と危機的現状の普及広報に関する事項
- (1)に関連して実施するキャンペーン・イベントに関する事項
- 阿蘇草原再生募金の呼びかけに関する事項
- 永続的な資金を含めた支援の仕組み作りに関する事項
- 世界遺産一覧表記載に向けた支援に関する事項
- 議論を重ねて、阿蘇草原の価値(恵み)を4つの論点から確認しました。
- 阿蘇草原は九州の水がめ機能を持つ。地下水は公水と捉える。
- 阿蘇は九州の宝であり、シンボルである。
- 阿蘇のあか牛は草原に適している。畜産農業が産業として成立する仕組みが課題。
- 生物多様性の宝庫である。環境教育は子どもだけでなく大人にも必要。
- 草原再生募金の支援に取組み第1期7,000万円以上の獲得に貢献できました。
- 熊本県内外に呼びかけ、協賛企業・団体から3ヶ年に亘り多額の募金や協賛寄付付き商品の開発・展開などにより、全体の7割を確保することができた。
- 熊日特集記事・取材記事による草原の危機的状況の啓発と「熊日草原募金」による連携を通して募金啓発を図っていただいた。
- 熊本経済3団体においては、共同記者会見による協力応援の発信や傘下の会員に統一して呼びかけていただいた。
- NHK熊本、RKK熊本放送では、それぞれ募金告知放送の他に、草原維持・再生への参加型・啓発型番組制作によって啓発いただいた。
- 東日本大震災、野焼き支援ボランティアの痛ましい事故、九州北部豪雨災害などの発生によって、一時募金活動中断時期もあったが、阿蘇草原再生協議会と連携し、大きな成果を得ることができた。
- 募金の中から、阿蘇草原再生協議会の元で草原の保全・再生に向けて、緊急性の高い活動から支援が開始されています。
- 第一弾助成支援(H23年度実施)16事業団体に約1150万円
- 第二弾助成支援(H24年度実施)19事業団体・1個人に約1200万円
- 第三弾助成支援(H25年度実施中)17事業団体に約1300万円予算計上
- 主に繁殖あか牛導入、野焼き放棄地の草原再生、野焼き支援ボランティア派遣支援、学校給食にあか牛肉利用、草原環境学習などの支援に活用。
- 阿蘇草原の危機的状況の啓発と理解拡大に向けて、同協議会などと協力してシンポジウムやフォーラムを開催し取組みました。
- 2011.3.18 阿蘇草原再生フォーラムを福岡市内で開催
- 2011.10.26 阿蘇草原再生フォーラムを熊本市内で開催
- 2013.2.1 阿蘇草原再生フォーラムを熊本市内で開催
- 「恒久財源」「世界文化遺産」専門作業部会を設置し、今後の課題を整理してきました。
- さらにこうした千年委員会の活動の中で、「阿蘇草原再生かばしまイニシアティブ」が発表され、熊本県の関わりがより明確になり、官民一体で取り組んでいく今後の基本的な方向や形が示されてきました。
- こうした動きや成果を踏まえて、第7回千年委員会において提言2013「阿蘇千年の草原を次世代へつなごう」を全会一致でまとめて発表しました。
- 以上の結果、阿蘇草原維持・再生に関する気運の醸成が熊本を中心に進みました。そして今まさに、九州ワイドに展開していく第2段階に到達していると言えます。
以上
ステージⅡの活動計画
- 阿蘇草原の維持・再生を恒久的に支援していく財源(しくみ)づくりを進める
- 阿蘇の世界文化遺産登録の早期実現を積極的に応援する
- 危機的状況の草原への理解拡大と第2期募金活動への支援を、九州ワイドで展開し更に気運醸成を高める
- 協議会の取組みと連携して、新千年委員会として北部九州での展開を応援する。
- 各委員においても、それぞれ可能な範囲で取り組みを行なう。